核融合発電についての考察

今日は核融合発電でエネルギー問題解決なんてのは絶対無理という話をしていきましょう。
人工的な核融合が水素爆弾という形で実現されてからもう70年以上が経過しているわけですが、そんだけ時間が経ってまだ出来てないってことは、それはモームリって証明されたってことなんですよね。
ようするに今やってる核融合の実験って昔の錬金術研究と一緒で、無理だってことを証明するためにその可能性を一つ一つ潰していってるようなものなんですけど、実際はそれすら満足に出来ていないってのが現状ですね。

どういうことかというと、まず最初に核融合に対して色んな仮説や案が出るわけなんですけど、その中で良さげな案から採用されて実行されるわけですね。
で、当然実験は失敗に終わったから核融合発電は未だに実装されてないわけですが、失敗したら当然次の案に行きますよね。
それも失敗したらその次に、それも失敗したらその次にと失敗実験を繰り返していくわけですが、案の方もPDCAサイクルを繰り返してマイナーチェンジしただけの案を「まだ証明されてないから」と再び失敗実験へと投入していくので、奇抜な案というのは結局は採用されないことになります。
というか今更奇抜な案を採用して成功したらむしろ研究者や責任者たちにとってマズイことになるんですよ。
だってそうすると過去の先輩方の方針やら選択が間違っていたってことになり、老害の先輩たちがまるで馬鹿みたいだってバレちゃうじゃないですか。
だから彼らは彼らの組織が過去に採用した案しか採用できず、不可能な任務に挑戦することすらせず、ただただ予算を食いつぶしてPDCAサイクルを回した実績を報告するだけの機関に成り下がっているというわけですね。
ちなみに具体的などこそこの組織の話とかではなくあくまで一般論というか構造的な問題の話です。
そういう組織の腐敗や硬直化を招かないようにするには流動的で下剋上満載の人事システムが必須なんですが、閉鎖的な原子力村にそんなもんがあるわけないと。

エネルギー効率が悪すぎる

核融合の何がネックかというと、エネルギー効率が悪すぎる点ですね。
化石燃料や核分裂は燃料を集めて適当に点火するだけであとは連鎖反応で勝手に燃料が尽きるまで燃え続けてくれる。
再生可能エネルギーは変換装置さえ作ればあとは自然の中に放置で勝手にエネルギーを生み出してくれる。
どちらも反応を発生させたり維持したりするために必要なコストはほぼゼロ。
しかし核融合反応の場合太陽中心核と同等レベルの環境を作り出さなければいけないので燃料(トリチウム)に点火するために一億超度の高エネルギー体発生装置を作らなければならず、しかもそれで発生する核融合エネルギーは点火用装置に投入したエネルギーとあんまり変わらない。
むしろ最近になって100%をちょっとだけ超えたってのがニュースになってたぐらいなんで、それまでは点火用装置に投入したエネルギー>核融合で発生したエネルギーだったってこと。
分かりやすく言うと、これまでは電気代1万円分の電気を使って8千円分の電気を発生させていたのが最近ようやく1万円分の電気を使って1万と100円分の電気を発生させられるようになったってこと。
それだけなら100円黒字だからいいじゃんってなるけど、そのための設備投資に100億円使ってますとかなってくると、もう回収の見込みなんて全くないって分かるっしょ。

永久機関というファンタジーに頼るしかない

当たり前の話なんですが、他の発電方法だと電気を発生させるのにわざわざ大量の電気を使ったりしないので、これは核融合発電特有のコストってことになります。
そしてそれは他との競争において圧倒的にどうしようもないレベルでのハンデになります。
だから「それでも核融合は凄いんだ!」って言うためには、もうファンタジーに頼るしかなくなります。
ようするに「永久機関」というファンタジーですね。
具体的には「核融合で発生したエネルギーを使って核融合を起こします」とか言っちゃうわけよ。
まぁこの発想自体はガソリン車からハイブリットカーになって燃料効率が良くなったように、効率を良くするという意味では決して悪い発想ではないのですが、当然ながらそれで永久に走り続けられるようになるわけではない。
でも理論上では車が走ればタイヤやらエンジンやらが回ってそこで電気が作られるからその電気を利用して走ることが出来る、更にそれによって電気が作られまた走ることが出来る、というサイクルが無限に続くので、永久に走り続けることは可能なはず。
でも現実では永久に走り続けることは出来ない、効率が良くなってもせいぜい二倍ぐらいが関の山、永久機関が出来ないという事はもう既に様々な分野で証明されていることなんですよね。

無理と承知の上でならいいんだけど

そういうことはとうの昔に分かりきっているはずなんですが、未だにこういうファンタジーに公的な予算がついてるし、なんなら研究が進めば実現出来るとか思っちゃってる人も結構な割合でいるわけで、むしろもっと予算をつぎ込めなんて意見もあるぐらいです。
筆者個人の意見としては「核融合発電でエネルギー問題は解決する」なんていう明確なペテンさえ解消してくれたらいくら使っていただいても構わないのですが、そんなことも分からない人や組織に無駄な予算をつぎ込まれるのはちょっと、、、って意見ですね。
最初に少し触れたように現代の核融合研究というのは昔の錬金術研究と一緒で、不可能だという事を証明するために行われている研究になります。
なので不可能という事を認識した上で不可能に挑戦する、という形式を取り皆にそれを理解してもらった上で予算を配分する必要があるでしょう。
でも実際は「核融合発電でエネルギー問題は解決する」と思い込んでいる人達が予算の増額を望み投資している。
この人達って核融合研究に貢献しているように見えて、実は邪魔にしかなってないというね。
その中身はこの記事の最初の方で述べた通りですが、それに加えてパトロンの投資を無駄にするわけにはいかないという意識が働き、余計に方針転換が出来ない自由な研究が出来ない環境が出来上がるというわけです。

コレのやばさは大学受験で例えると分かりやすいと思いますが、我が子が高2の時点で偏差値40しかないのに「現役で東大合格する」とか言ったとします。
そういう時にちゃんと無理だと言って子どもを諭すのはまともな親だと思いますし、無理だと分かった上で応援するのもまともな親だと思います。
しかし本当に現役で東大に合格出来ると信じて応援する親はヤヴァイ親だという事です。

次への布石

エネルギー問題に関して出来ないことを出来ないとちゃんと認識できないのは社会的に大きな問題なんですよね。
偏差値40は東大には入れないとちゃんと自覚した上で人生設計しないといけないように、核融合発電は出来ないものとして社会を設計しないと破綻した未来しか待っていない。
つまり、社会としてエネルギーの消費量を減らしていかないといけない、これは絶対です。
その方法は節約したり人口を減らしたりといったことでももちろん可能なわけですが、都市というもののあり方を変える事でも出来る事は大きいと筆者は考えていまして、次回からその辺の政治を巻き込んだ都市計画というのを少しずつ話していければなぁと思ってます。

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